正立フォーク

　直進安定性や旋回性に大きく関与するフロントフォークの変更はハンドルに直結する部分だけに操作性向上を体感しやすく、故に乗り味の印象に大きく左右します。

　この正立フロントフォークのカートリッジにはFGRT200シリーズ、FGKカートリッジなど、倒立用として実績のあるワンウェイカートリッジ（NIX25）採用。完全に独立した伸び側・圧側減衰力調整とヘッド部に集約した調整群は、TTXテクノロジーと同じ思想が貫かれています。

　この様に惜しみなく最新テクノロジーを注ぎ込み、倒立フォーク並みの高い剛性と、オーリンズの中でも最少レベルの低フリクションを実現しました。ハンドリングをより安定させ、軽快な操作を行えるよう路面からの外乱や振動を低減するなど、不要な車両の挙動を抑え、どんな状況でもより安定したライディングを可能にし、バイクの基本機能である「走る、曲がる、止まる」をワンランク上に磨き上げるフロントフォークです。

• FGRT200など、倒立用として実績のあるNIX25（ワンウェイカートリッジ）採用。
• 完全独立したワイドレンジ伸び側20段、圧側20段減衰力調整をトップキャップに集約。
• 機能美を追求した倒立フォークと共通デザインのトップキャップ。
• MAX15㎜までのプリロード調整機能は、ストローク長に影響しません。
• アクスルの高剛性化を達成したボトムブラケット。Φ25までのアクスルに対応。
• 高剛性アルミ材を切削加工し、別体式としたキャリパー/フェンダーブラケット。
• 7.0〜11.5 N/㎜まで、10種類のセットアップスプリングをオプション設定。
• カスタムイメージが広がる、ブラックとゴールドの2カラーバリエーションを設定。

伸び側を右、圧側を左（ライド中のライダー視点）に完全分離独立させたワンウェイカートリッジを採用。倒立フォークのパフォーマンスを支えるコアテクノロジーが、初めて正立フォークに移植されました。

倒立フォーク用に開発された低フリクション仕様を採用。従来品に対し、マイクロコンパウンドによる研磨工程を追加し、さらなる低フリクション化を実現しています。

より深い嵌合長を得るためアクスルブラケット部のデザインにもこだわり、滑らかな動作と高剛性を実現しました。インナーチューブとのダストシールにはガータースプリングを設け、耐ダスト性能と耐久性を向上。

NIXカートリッジ採用により、シンプルかつ軽量化を実現。
調整群はトップキャップに集約化。直感的でわかり易い調整機能です。また入念な鍛造部材切削加工により、アクスル周りを高剛性化。

キャップボルトはイニシャル調整に伴うストローク変動を起こさない新構造。デザインは倒立用をモチーフにΦ43mmインナーチューブ径に落とし込んでいます。

従来はシリンダーとインナーチューブ先端で制限していた伸切り規制をカートリッジ側に設けたトップアウトスプリングに移行。当たりの柔らかいスムーズな伸切り特性を得ています。

幅広いスプリングレート要求に対処するため、倒立用と同じスプリングを使用。新たに樹脂製スプリングガイドを新設。インナーチューブとの接触を防ぎ、フリクション低減、静粛性向上、オイル劣化の改善に寄与。

高品位アルマイト仕上げのエクステリアは、ゴールドとブラックの2色展開。トップキャップとボトムブラケットは、チタニウムグレー仕上げとし、ロゴマークはレーザー刻印仕様です。