フロントフォークカートリッジキット“FGK200シリーズ”

 オーリンズのフロントフォークカートリッジキットはワールドスーパーバイク世界選手権で得られたデータと経験が惜しげもなくプロダクトへと注ぎ込まれ開発されています。こうして生まれたオーリンズのフロントフォークカートリッジは国内トップカテゴリーのロードレースからサーキット走行、ワインディング、ストリートまであらゆる状況下においても優れたパフォーマンス、安定した減衰特性、快適なフィーリングなど世界で戦ってきた性能をいかんなく発揮します。
 このカートリッジキットはFGRT200シリーズで使われているカートリッジと同等品です。純正フォークのカートリッジから交換することで、FGRT200シリーズと同様の安定した減衰力特性と優れた快適性を手に入れることができます。
 伸び/圧側を左右に分離独立させたことでスイッチング性能を向上させ、路面追従性、コントロール性を格段にレベルアップさせます。また、すべての調整がトップキャップ上で行えるのも大きな特徴です。

※スプリングは別売となっております。品番8790-XXよりご希望のレートをお選びください。(希望小売価格¥25,300/本体価格¥23,000)

FGKフロントフォークカートリッジキットの主な特徴・メリット

  • ピストンを大径化。新開発の30mmカートリッジデザイン
  • 伸側・圧側減衰の分離独立(NIXシステム)によりスイッチング性能が向上
  • すべての調整をニューデザインのトップキャップに集約
  • セッティングスピード向上
  • ライダーの好みに合わせてセッティングを容易に変更が可能
  • 各レートのオプションスプリングを多数用意

オーリンズのレーシングテクノロジーから生まれたレース直系プロダクト

ワンウェイ化により様々なメリットを生むNIX(ニックス)システム

 NIX最大の特徴は左右同じ構造を持ち、それぞれが伸び側と圧側の減衰力発生を担っていることです。唯一の違いは減衰力を生み出すシムスタック、ピストン、チェックバルブ、それとシリンダーチューブホールが上下逆転しているということです。逆転配置が伸び側/圧側のキャラクターを決定しています。
 縮みストローク時、“COMP”側ではオイルがピストンとシムスタックを通過する際に減衰が発生する。一方の“REB”側では1ウェイのチェックバルブとシリンダーチューブホールを抜けるため、減衰力は発生しない。伸びストローク時には“COMP”側と“REB”側が右図のように上記と全く逆のオイルフローを行います。
 モーターサイクルのフロントフォークは左右のフォークがアッパーブラケット、ロアーブラケット、アクスルシャフトにより強固に連結されています。よって左右のフロントフォークは常に同じストローク運動を繰り返しており、縮み/伸びのストロークはNIX構造のフロントフォーク片側ずつでまかなうことができます。